専門家が自信を込めていう。「同じエリアで同規模・同クラスのアパートなら、『サンヴィアーレ』は一・二〜一・三倍の家賃が設定できます。しかも従来の六五%ほどの建築費で建てられますから、結果的に収入は二倍となります」これが某建設会社の謳う収入倍増の方程式なのだ。なぜ、周囲より三割増の家賃設定を行っても、入居希望者が後を絶たないのか。デザイン、間取り、設備すべてにおいて消費者の嗜好をくすぐる配慮がなされているからだ。この点について詳しく検証する前に、ここ数年の「サンヴィアーレ」シリーズの入居率実績を示しておこう。某グループが管理する物件一万三〇〇〇戸の入居率は、常に九七〜九九%レベルを常にキープしているのだ。「家賃が高く取れて、しかも空室が少ない。それも恒常的にですから、オーナーさんには信頼が得られています。また、建築費を落として、いわゆる安物のアパートはつくらない。むしろ、ワンランク上のレベルの住宅を提供したいと考えています。それがわれわれの考え方です。だからこそ、常に満室に近い状態を維持することができるのです。そのためにどうすればいいかを模索しています」ローコストはともすると見てくれだけの粗悪なものをつくり出す。しかし、目の肥えたいまの消費者には容易に見抜かれてしまう。消費者が求める、本当の「いいもの」を提供できなければ、おのずと淘汰されるのだ。
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