もっている土地=資産をどう有効に使うかというのは、土地所有者ならだれしも考えることだ。てっとり早いというか、もっともポピごフーなものがアパート経営、マンション建設ということになるだろうか。しかし、こうした例がまた、いろいろな難題を抱えているのは、改めていうまでもない。投資コストの面、賃貸契約、所有権、借地権、実際の収益……労多くして、利少なしというのが一般的認識といってもいいだろう。その点、駐車場というのは、ビル化しないかぎりは、地面をほぼ現状のまま維持でき、投資コストも安くてすむ。土地を回収して、ほかの物件への転用も容易であるなど、所有地に手を加えないぶんだけ、土地オーナーにとっては着手しやすいビジネスである。ただし、コストはかけないのだから、そのぶん、収益率も限界がある。費用対効果で考えるなら、当然といえば当然である。人的わずらわしさを避けながら、かぎられた地面に数多くの車を収容して収益率を高めようとすれば、駐車場ビルという考え方もある。しかし、この形態で黒字経営のところは少ないという。市場価格を大幅に上回る料金設定ができるわけではなく、回転率の問題もあるし、土日は満車でも、平日は閑古鳥というパターンに陥りやすい。ビル物件としてほかへの転用は可能だが、この不況時代、テナントすら集まらない状態であるから、それほどうま味のある商売ではない。
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