慶應の入試

2011.03.31

「ご注意」は、子どもの髪型や服装、親の言葉遣いにいたるまで、キメこまかかった。「集団の中にいて、きらりと目立つ子にする」というのが先生がかかげた目標で、そのためには子どもの見た目も重要だと、口を酸っぱくして言われつづけたそうだ。短い試験時間の間に、試験官に子どもを強く印象づけようとすれば、外見で勝負するのがもっとも有効である、というのが先生の意見だった。だから試験当日の服装については、先生とともに何力月もかけて練り上げたという。「髪は女の子でも短く切り、運動しても乱れないようにする。足元は軽く引き締まって見えるように白い短いソックスをはかせる。からだが膨張して見える服は着せない。脱ぎ着が簡単な服にする。慶應の入試では体操服に着替えさせるのですが、そのときもシャープに見えるようにVネックの体操着を着せなさい、とそこまで指導されていました。でもおっしゃることがいちいちもっともだし、子どもをよくとらえていらっしゃるので、お母さんたちは先生を全面的に信頼していましたね」
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