東京から車文化を発信

2011.11.22

2007年で40回目の節目を迎えた「東京モーターショー」。その歴史は、戦後、奇跡的な発展を遂げた日本経済の姿と重なる。1962年(第9回)から今回まで、これまで一貫して会場設計にかかわってきた設計責任者の拓殖大教授(環境デザイン)は、ホンダ創業者の言葉が忘れられない。「みなが下を向いている時だからこそ、モーターショーは元気がなくちゃいかん。もっともっと派手にやろう」。オイルショックの直撃を受けた73年(第20回)。

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すでに、高度経済成長期に入り、国内でもマイカーがぐっと身近な存在となっていたが、ガソリン価格の急騰だけでなく、急激な成長のツケで大気汚染が進んだこともあって、車に対する風当たりも強くなりつつあった。「ガソリンを使う車なんてもういらない」「派手なモーターショーなど、もうやめてしまえ」。そんな、車に対する批判の声が一斉に出始めていた。一時は150万人に達していた入場者が徐々に減少し、120万人台になっていた。幸いショーの中止は免れたが、結局、自動車メーカー側からの発案で、しばらくの間は隔年開催を余儀なくされた。「続けられることになってよかったが、それでも悲しかったね。産業は進歩が速いから間隔があくようではだめ。美術展ではないのだから、2年後のことなんて想像もできない」と教授。