消極的快楽主義は、今の時代の若者を捉えようとするときに欠かせないキーワードといっていい。彼らの行動にしても言動にしても、このキーワードをもち出せば、おおかたは説明できる。たとえば、大学中退者が減ってきているが、学生が勤勉になったからではない。中退して実力勝負で苦労するよりも、とりあえずは卒業して大卒の看板を手に入れておきたいのである。そうすれば、大卒として企業に就職し、無難な一生を送れる。若い女性のいわゆる三高志向も根は同じだ。
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彼女たちが高収入、高学歴を結婚相手に求めるのは、そのほうが楽だからだ。内助の功を発揮せず、だまっていてもおそらく夫は昇進し、それなりの社会的地位にまでいくだろう。貧乏な男と結婚して、夫婦協力してゼロから出発するような苦労はしたくないのだ。加えて、高身長で見てくれがよければなおよろしいのである。