収集方法は、(1)金属缶のみを収集する、(2)資源ごみとしてガラスびん、ペットボトルと一緒に収集する、(3)不燃ごみとして収集した中から選り分けるなどがあります。収集された金属缶は通常、まず市町村のリサイクルセンターやリサイクルプラザと呼ばれる選別施設に集められます。そして、スチール缶を選別するための磁力選別機や、アルミ缶を選別するための渦電流選別機と呼ばれる機械によって他の容器と分離されます。選別されたスチール缶とアルミ缶は、それぞれ別にプレスされて保管されます。市町村でプレスされたスチール缶は、スクラップとして全国の電炉・高炉工場に運ばれます。そして、建築用の鉄筋棒鋼などの鋼材に生まれ変わります。現在、全国には製鉄用の電炉、高炉は約八〇ヵ所あります。電炉・高炉工場は、もともと鉄鉱石や鉄くずを原料として鋼材をつくるところです。市町村が分別収集したスチール缶があれば、良質で安価な原料として引き取られることは想像に難くありません。ただし、景気低迷により鋼材の需要が減り、供給がダブついた時期には、市町村がスチール缶を分別収集しても、買い取り手がつかないということもありました。一方、アルミ缶は、各種機械部品、特に自動車などの部品に用いられる鋳物、ダイカスト製品用素材として利用されます。また、一部は、再びアルミ缶の生産に利用されます(CANTOCAN率)。製造に大量のエネルギーを要するアルミ缶の場合、新地金製造と再生地金製造とでは、要するエネルギーに三〇倍近い差があることはよく知られています。再生地金を使えば、エネルギーを三〇分の一に節約できます。そのためアルミ製造事業者は、市町村で分別収集されたアルミ缶をお金を払って買い取って、リサイクルするのです。