恋愛でも見合いでも、二人がつき合っていて、食事したり、観劇したり、タクシーに乗ったりするときの費用だけれども、正しくは私は常に割り勘にするべきだと思う。ところが意外と男のひとの方が払って、女の方が払わない例が多い。それは男にしてみれば、女にお金なんか出してもらって、という気持ちがあるからではないか。男のプライドみたいなものがあるかもしれないが。こういう例がある。これは壊れた例だけれども、恋愛して結婚しようと言うので、娘の親がその相手の男のひとのアパートを訪ねたら、アパートの主に、これこれこういうひとと娘とが今度結婚することになるけれど、まあ一口に言って本人はどういうひとでしょうかと言ったら、「まずおやめなさい」と言われた。ある会社の社員だけれども、部屋代が三月ぐらい滞ることがあるし、大変ギャンブルが好きで、お金が入ればまとまって入る。そして入らないときは洋服まで売ってしまう。だから日曜日は女の人と会うのでいつも友達の洋服を借りていく。それで、親はやっぱりそういうひととはやめたほうがいい、と言った。すると、男のひとは「今まであなたのために払ったお金、全部返してください」と言ってきた。